痛くないお産 無痛分娩

一人ひとりの痛みに対応
「痛みのないお産」が選択できる時代です

日本では「陣痛の痛みに耐えてこそ」という考え方が根付いていたため、『無痛分娩』だと愛情が薄くなるという思い込みがみられます。
日本(6.1%) は他の先進国に比べ無痛分娩率が低い傾向があります。
しかし、フィンランド(89%)、フランス(82.2%)、アメリカ(73.1%)、イギリス(60%)、韓国(60%)では、無痛分娩が主流です。
日本も「痛みのないお産」が選択できる時代なのです。

アメリカのミシガン州における日本人の硬膜外無痛分娩率は 63.2%

無痛分娩とは

陣痛や産道の痛みを感じないようにするために、麻酔薬を使用する方法です。 意識がはっきりしているので、赤ちゃんの誕生の瞬間も見ることができ、すぐに赤ちゃんを胸に抱くことができます。

対象者:経膣分娩可能で、ご本人の希望があり、ご家族の同意が得られる方
実施可能日時:24時間365日対応可能
※緊急の患者様の対応や状況によって、対応できかねる場合があります。

梅田病院の無痛分娩の特徴

「無痛分娩を選んだのに、痛かった・・・」
そんな妊婦さんの不安を取り除きたい!
その気持ちが、この梅田病院の無痛分娩法を取り入れるきっかけでした。

梅田病院の無痛分娩は、「痛みを和らげる」のではなく、
「痛みを限りなく0に近い状態にする」ことを目指しています。

梅田病院の無痛分娩の技法は、山口県内では当院のみが行っている日本産科麻酔学会でも評判の高かった施設の無痛分娩を採用しています。
この方法は医師・助産師の高い技術によって可能となり、より安心・より安全・より痛くないお産が実現しました。
無痛分娩のメリットには、快適性だけでなく、安全性もあるのです。

妊婦さんが「和痛分娩」ではなく「無痛分娩」だったと感じてもらえるように、質の高い無痛分娩を提供する必要があると考えます。
そのためには麻酔の効き具合の評価は必須です。その方法として「コールドテスト」と「ペインスケール」を使って痛みを評価します。

「コールドテスト」とは緩やかな痛みと温度変化を伝える神経線維が同じなので冷たさの感じ方を利用して評価する方法です。 太ももの裏からへそくらいまでの高さで腕などと比べて冷たい感覚が鈍くなっていれば十分な麻酔範囲が得られていると考えます。

「ペインスケール」には何種類かの方法がありますがもっともよく使用されているのはNRSです。
想像できる最悪の痛みを10、まったく痛くない状態を0と定義し妊婦さん自身にその時その時の陣痛の痛みを評価してもらうものです。
当院が推奨する無痛分娩ではNRS3未満を鎮痛目標にしております。

無痛分娩で痛みをとる仕組み

無痛分娩

背中から、脊髄の近くに細いチューブを通し、そこから麻酔薬を注入します。その結果、下半身の痛みがなくなります。

ここがPOINT!
  • 冷感法で、麻酔範囲を正確に把握
  • 麻酔薬(神経遮断薬)を低濃度で使用

だから、いきむことができ、吸引分娩も増えにくい

安全に、安心に無痛分娩に臨んでいただくために
あらゆる体制・対策を整えています

当院の無痛分娩を確立するために、無痛分娩の専門家と2018年より常に連携を取っています。

当院の無痛分娩コンサルタントのご紹介

日本唯一の無痛分娩コンサルティング業、株式会社LA Solutions代表取締役CEO。
日本で数少ない産婦人科専門医と麻酔科指導医の資格を持つ。
また、2019年より一般社団法人日本無痛分娩研究機構(JOLAR)の代表理事も務める。

梅田病院様は優秀な医師・助産師、看護師が揃っており、
山口県で唯一この無痛分娩法を行っている施設です。
全国的に見ても精度の高い無痛分娩を行っていますので、安心して梅田病院様の無痛分娩をお受けください。

(産婦人科専門医・麻酔科指導医)

常に知識・技術の更新と共有

全ての無痛分娩の症例を毎回全医師・助産師・看護師で振り返り、あらゆる患者さんに対応できるよう日々知識・技術の更新と共有を心がけています。

最高の無痛分娩を提供できるためのマニュアル作成

当院の無痛分娩のマニュアルを麻酔コンサルタント医師監修の元作成し、無痛分娩に携わるスタッフ全員が最高の無痛分娩を提供できるよう周知徹底しています。

高度な無痛分娩の管理

細やかな観察により、より安全でより痛く無い無痛分娩を提供しています。

無痛分娩中はスタッフが付き添い、進行状況や母体・胎児の状況を見守ります。

緊急時の対応・連携の整備

当院では無痛分娩に限らず、全てのお産に起こり得る「万が一」に常に備え全医師・助産師がJ-CMELS(母体救急)の認定資格を保有し、23名のスタッフがNCPR(新生児蘇生法)の資格を保有しています。
院内でもシュミレーションを行い、自己研鑽を重ねています。

緊急時には、当院では蘇生設備や救急用の医療機器・医薬品をすぐ使用できるよう準備しております。
当院で一次対応の後、他施設とも連携を取れるよう体制を整えています。


『無痛分娩認定施設』として認定されました

この度当院は、JOLAR一般社団法人日本無痛分娩研究機構より無痛分娩認定施設として認定されました。
この施設認定は、単に基準に適合しているかどうかを確認するだけでなく、第三者が実際の現場での安全性や適切な管理を検証するものです。
これからも患者様が安心して当院の無痛分娩を受けられる環境を提供できるよう取り組んで参ります。

 

 

当院の無痛分娩実績・満足度 (2019/1/1~2023/9/20)

無痛分娩実績:837件

満足度

95%

各年の件数
2019年 45件
2020年 117件
2021年 202件
2022年 278件
2023年 246件

無痛分娩施設情報一覧(pdfファイル)

無痛分娩についてよくある質問

無痛分娩でも痛かったと聞きますが、産院によってやり方が違うのですか?

各施設でやり方はさまざまです。 無痛分娩とは、麻酔など何らかの手段を用いて陣痛による痛みを緩和しながらお産することの総称です。完全に痛みが取れないお産も「無痛分娩」に含まれますが、 当院で行う無痛分娩は「限りなく痛みがゼロでお産できる」ことを目指しています。

梅田病院で無痛分娩をした場合、やっぱり痛みは伴いますか?

【梅田病院の無痛分娩の特徴】にも記載しているとおり、想像できる最悪の痛みを10、まったく痛くない状態を0と定義し妊婦さん自身にその時その時の陣痛の痛みを評価してもらうNRSという指標があります。当院が推奨する無痛分娩ではNRS3未満を鎮痛目標にしております。 個人差はもちろんありますが、痛みは格段に抑えることができます。

産後の体力回復が早いというのは本当ですか?

本当です。 無痛分娩をしなかった人と比べて、産後24時間までの疲労感を減少させる効果があるという研究結果があります。 お産による肉体の疲労感は変わらずとも痛みを取り除くことで精神的に安定し結果として「疲労感」が少なくなるのかもしれません。

赤ちゃんへの影響はありますか?

無痛分娩で使用する麻酔薬の量であれば、ほとんど問題になることはありません。

麻酔によって、お母さんの血圧の変化が間接的に赤ちゃんに影響を及ぼすことがあります。しかし、お母さんのこまめなバイタル管理や速やかな対応で赤ちゃんへ影響を抑えることができます。

無痛分娩のメリットを教えてください。

無痛分娩のメリットとして、“痛くないお産”であることが第一に挙げられます。お産のときだけでなく、縫合時の痛みもありません。 そして、お産に対する恐怖や痛かった記憶が少なくなることから、次の妊娠に前向きな気持ちが芽生えることもあるようです。 また、冷静でいられるので、赤ちゃんの誕生の瞬間も見ることができます。貴重な一瞬を見逃さないという点からも思い出深いお産になることでしょう。さらに、産後の回復が早いとも言われています。

無痛分娩のデメリットを教えてください

陣痛が弱くなることがあり、このときには陣痛促進剤で陣痛を強くしなければならないことがあります。その結果、分娩の進行が遅れることがあります。 また、産後に頭痛が1週間ほど続くことがあります。 その他のトラブルについては非常にまれです。 なお、無痛分娩に使用する麻酔薬が、直接赤ちゃんに影響を及ぼすことはありません。

無痛分娩で出産されるかたへ

どんなお産もすばらしいものです。あなたと赤ちゃんのかけがえのないお産方法の選択肢のひとつとして、無痛分娩が「危険なお産ではない」ことをご家族とよく理解したうえでお決めください。 
なお、無痛分娩についてご質問があれば、どんなことでも医師にお尋ねください。当院のスタッフは全力であなたをサポートします。

※遠方にお住まいの方については安全上の理由からお断りする場合がございますのでご了承ください。

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